最近の転職業界動向は?

さて、ここで最近の転職の業界動向を考えてみましょう。
リーマンショックの前、今から3年程前ですね、私がこの世界に入ったばかりの頃です。
各社エージェントはどこも好調で強気で半ば素人でもざっくりと成功する業界でした。
以前のヘッドハンター会社でもやはり活況で、各コンサルタントが持つ求人票を見せてもらうと、一社で100ポジションを超える求人があったり、いや、これは凄いな、と感じたものです。
それがリーマンショックを契機に激減、体感的には 1/10程度の求人数に、しかもその求人は法務部門のパテントの専門家だったりと、まっとうなポジションはほとんど存在しなくなったのです。
その後1年半は氷河期の状態が続き、エージェントの数も減り、業界が消滅するのではという状態に、。
昨年の中ごろからやっと求人が増え始め、最悪期に比べれば 3倍は求人が増えたと感じます。でもこれは3年前の好調期の 30%程度なんですね、でも確実に求人数は増えてます。
左の図は厚生労働省発表のデータですが、図中の真ん中にある折れ線グラフが有効求人倍率になります。有効求人倍率つとは、仕事を探している失業者に対して、世の中にある求人の割合ですので、2011年年4月の有効求人倍率は0.61ですので、まだまだ求人が少ない事を意味していますが、リーマンショック後の2009で最低を記録、その後は徐々にではありますが緩やかに回復しているのが傾向として判ります。IT業界の特殊性やエージェントが扱う求人など様々な要素が入りますが、今後の回復に期待したいところです。

さて、3.11の震災はこれまた大きな影響が出ました。
3.11で各社はやはり求人を一時中断、各社、様子見を続けていましたが、この GWを超えたころからまた戻り始めてます。
今後の動向ですが、オバマ大統領の元米国の景気が下降気味の様子で、これは日本の景気にもやはり影響は大きいと思われます。日本は復興の波で好材料かもしれませんが、米国の動きからして、しばし転職業界は横ばいが続くと予想しますが皆様はどうお考えでしょうか。